世界に誇る技術を持つ町工場
町工場というと、皆さんはどんなイメージを思い浮かべますか？
大企業の下請け？
昔から同じものをひたすら作り続けている？
確かにそんな一面を持つこともありますが、町工場でのものづくりは、それほど単純な構造ではありません。
大規模な工場の大型生産ラインで一気にモノを作り上げていくのは、速さと大量生産ができることが強みです。
対して町工場では、時代やニーズの変化に合わせて細かく対応できる柔軟性を持っています。
専門分野での技術をコツコツと手探りで研鑽してきた結果、そこでしかできない技術を使ったものづくりで、日本だけでなく世界に認められるようになった町工場が日本各地に存在します。
ここではそのいくつかを紹介しましょう。
・ステンレス、アルミニウム、マグネシウムなどの金属の鏡面磨き。
優れた研磨技術と仕上がりの圧倒的な正確さは、ある大手電子機器メーカーの厚い信頼を受けているそうです。
磨かれた製品の魅力には、日本の小さな町工場の類まれなる技術と、そこで働く人たちの真摯な姿勢が裏打ちされていると言えるのではないでしょうか。
・書道などで使われる毛筆をつくる技術を活かしてつくった化粧用筆。
ハリウッド女優が使用した化粧品メーカーの化粧筆。
その使い心地の良さが評判となり、製造元の町工場の技術が高く評価されることになりました。
・障がいを持つ人や高齢者向けに特化した自転車。
部品も製作の全工程も全て一人で行う手作りのオーダー自転車。
なかったものをつくり出す発想の力と確かな技術力、使い手を思う志が支えるオンリーワンの逸品です。
ごく一部の紹介でしたがいかがでしたか？
多彩な分野で、ナンバーワンやオンリーワンと称されるような素晴らしい製品を、少数精鋭で世の中に送り出している日本の町工場の存在は、日本が誇る日本人の原点を垣間見るようです。
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