世界を支える日本の技術力
いま私たち日本人は、かつてないほど便利で快適なモノ・空間の中で暮らしていると言えます。
車、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、スマホなどなど、これからも形や大きさ、機能を変化させながら、より快適に暮らせるように創意工夫を凝らした製品が生み出されることになるのでしょう。
完成品として目にする製品は、どのようにして作られるのでしょうか?
先に挙げたような製品は、大手の製造会社がその名を冠して売り出します。
しかし、その製品の高性能を支えているのは、大会社に部品を供給する少数の職人たちなのです。
職人たちは、日本の景気が右肩上がりだった時代から今も変わらず、大手製造会社の要望に応えようとその技術を磨き続けてきました。
不可能と思われるどんなに難しい要求も、職人気質の一途さと類まれなる技術力とが、ものづくり日本の発展を陰から支えてきたのです。
中国や韓国の企業が、かつて日本の十八番であったこれら製造業界のトップに躍り出たいま、日本の製造大手は苦境に喘いでいると言います。
長引く不況にその衰退ぶりが追い打ちをかけ、日本経済の先行きを不安視する声も聞かれます。
しかし実は、海外の製造会社も、高性能を備えた製品をつくるのに日本の技術が欠かせないというのです。
先行き不透明な経済不安を抱える中、職人たちが並々ならない努力と熱意で培ってきた卓越した技術が底力となることが、世界各国に必要とされることからも証明されたと言えるでしょう。
日本人のものづくりに対する細やかな気遣いとこだわり、根気強さは、これからの時代に、今まで以上に必要とされ強みとなるのではないでしょうか。
大きな目立つ存在ばかりではなく、小さいけれど力強くしっかりと地に根を張る、そんな普遍的な強みを持った技術力を養い大切に守っていくことが、日本の安定に貢献するひとつになることでしょう。
» 真空蒸着装置メーカーのクラフト