ものづくり日本の工場
皆さんは日本の小さな町工場のつくる小さな金属部品が、世界に通用するほどの高い技術力を持っていることをご存知でしょうか?
世界経済の力関係が大きく揺らぎ、国の内外を問わず製造業は生き残りに必死になっているようです。
日本の大手企業も経営方針を巡り迷走する中で、主に大手の下請けとして地道に技術力を研鑽してきた町工場。
その価値が世界に認められ、日本経済の下支えとして益々欠かせない存在になりつつあるようです。
町工場と言えば東京大田区にある町工場が有名です。
ここでは、職人たちの住む場所と職場とが近いため、多様で困難な注文にも柔軟に対応できる体制が整っています。
職人同士も家族のような付き合いをし、仕事の上でも得意分野の技術で仕事を区切り、互いに回し合う“仲間まわし"と呼ばれる仕組みが定着しています。
また大田区は、その土地柄から交通の便が非常に発達しています。
道路、鉄道、空路と網羅されているのは、かなり恵まれた環境と言えるでしょう。
日本国内で古くからの職人技が存続を危ぶまれる中で、ものづくりに特化し発展してきた地域として、大田区の観光ルートには工場めぐりが組み込まれています。
海外からの観光客が増加する中で、日本人を含めた多くの観光客に工場の存在をアピールできる良い機会となりそうです。
優れた技術で、世界各国の企業から高く評価され依頼を受ける町工場は、日本各地に点在しています。
コツコツと堅実に丁寧に、その道一筋に持てる力を注いできた日本の精鋭たちの存在は、人数の少なさからは計り知れない大きな底力を蓄えているように思えます。
これからの時代に、工場もそこで働く技術者や職人も、ますます無くてはならない頼もしい存在になりそうです。
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