世界に誇る日本のものづくり

日本の技術の底力 - 世界に誇る日本のものづくり

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日本の技術の底力

5、60年ほど前までの日本では、今よりもモノが揃っていない分、一般家庭の大人も子どもも、頭や手を使い自分たちが使うものを自分で作っていました。
洋服やお手玉作りなどのお裁縫、鉛筆を削ること、簡単なおもちゃ作りなど、どうしたらより良いものができるかデザインや色の組み合わせも考えながら工夫を凝らして作るということは当たり前のことでした。
男の子たちが、小刀を携帯して遊びの中で創作の幅を広げられたというのは、道具の使い道をわきまえることができていたからでしょう。
紙一枚から作り出す折り紙や紐一本から紡ぎ出すあやとりなどには、色彩や造形の美しさは、数学的な美とも言えます。
遊びから芸術的な感性も磨かれてきたかもしれませんね。

こうして時代を遡ってみると、いまの私たちより遥かに頭も手も使っていたと言えそうです。
いまを生きる子どもたちは、運動能力の低下だけでなく、指先を使わなくなったことでもケガをしやすく、また道具をうまく使いこなせないことがあるそうです。
一方で、世界の人々が思い描く日本人の典型に、手先の器用さは依然として含まれるようです。
世界の中で日本人のものづくりにおける技術が、最高水準であると知られているからでしょうか。

今や私たちの生活に欠かせなくなっている製品の内部には、日本のごく一部の職人にしかできない技術が使われています。
自動車、家電製品、小型電子機器などの、高い性能を確保するために重要な役割を果たす金属加工部品です。
この、精度の高い部品をつくり出す技術は、一朝一夕に追いつけるものではないと言われています。
国内大手の製造会社が軒並み低迷している中で、医療や宇宙開発関連事業などにも応用できると大きな期待の眼差しを向けられています。
日本の技術者や職人たちの力の結集が、これからの日本のものづくりには益々欠かせなくなりそうです。

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