世界に誇る日本のものづくり

ものづくりの多様性を探る - 世界に誇る日本のものづくり

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ものづくりの多様性を探る

日本のものづくりはいま、劇的に変化を遂げることを求められているようです。
家電や自動車産業などが世界に認められ大きく成長してきた日本。
メーカー名がそのまま製品を表す言葉として使われている国もあるほどです。
しかし近年、それらの企業にも陰りが見えてきました。

中国や韓国の製品の台頭、市場ニーズや世界経済の変化に対して、かつての成功体験を引きずったままの経営が要因の一つとも言われています。
他国企業に部門別の切り売りをしたり、経営の足を引っ張る分野から撤退したり、傘下に入るなど、日本の大手企業を取り巻く環境が目まぐるしく変化してきました。

しかし、世界に発信できる日本のものづくりはこれで終わってしまった訳ではありません。
隆盛を誇った大企業の衰退ばかりが目につきますが、陰で支えてきた中小企業が世界で活躍の場を広げています。
日本の中小企業にしかできない最先端の技術が、世界各国で必要とされているのです。

日本国内では、固有の伝統工芸品などは需要が先細りしているものも少なくありませんが、海外に販路を見出し話題になったことで、国内でも注目を浴びるようになった成功例もあるようです。
また、政府が進める中小企業応援策の一環に、"JAPANブランド"として日本品質を世界に広めようという動きが見られます。
欧米や東アジア圏の各地域で市場調査をし、家具やテーブルウエアなどで現地ブランドとのコラボレーションにこぎつけたものもあります。

目下のところ、東アジア圏では、価格の折り合いがこれからの課題になりそうです。
欧米各国では、国際見本市・展示会への出展で市場を開拓した中小企業も出てきました。
知名度を定着させ安定した需要を見込めるようにするには、長い目で見ることが必要になりそうです。

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